第1回 急変予防看護研究会 開催のお知らせ(2025年7月22日(火))
2024年7月22日(火)に第1回 「急変予防看護研究会」を開催いたします。
会の目的等については最後に書きました。
〔日時〕 2024年7月22日(火) 13:00 -16:00
〔会場 〕 フクダ電子株式会社 本郷事業所(東京都) 中会議室 及び Web開催
〔参加費〕 2,200円
〔募集人数〕会場 40名、Web 1,000名
*勤務の都合等で参加できない方は、Webでお申し込みください。1か月視聴可能なアーカイブと抄録を印刷した冊子をお送りいたします。
〔対象〕看護師(急変予兆を見抜け、動ける看護師になりたい方)
〔主催〕ラプタープロジェクト
〔座長〕 診療看護師/医学博士 青柳 智和
診療看護師/看護学修士 三重野 雅裕
〔プログラム〕
12:50 開場、オリエンテーション
13:00
・慢性骨髄性白血病の経過中に脱水症状をきたした80代女性
島根県立中央病院
特定行為研修修了看護師/フィジカルアセスメントインストラクター 長岡 高之
・低酸素血症に伴う低カリウム血症をきたした90代女性
水戸済生会総合病院
特定行為研修修了看護師/フィジカルアセスメントプロバイダー 海野 知也
・脛骨骨折手術中に肺塞栓症を合併した60代女性
魚沼基幹病院
特定行為研修修了看護師 小林 歩
14:00 休憩
14:10
・園芸用ホースによるレジオネラ肺炎で重症化をきたした60代男性
小豆畑病院
看護師/フィジカルアセスメント認定士 沢幡 めぐみ
・うっ血性心不全の経過中に2型急性心筋梗塞となった80代女性
水戸済生会総合病院
特定行為研修修了看護師 荒川 春香
・敗血症に対する介入後、副腎機能不全が判明した70代女性
水戸済生会総合病院
助産師/特定行為研修修了看護師/フィジカルアセスメントインストラクター 光武 杏樹
15:10 休憩
総評・意見交換会
16:00 閉会
〔問い合わせ先〕フクダ電子株式会社 モニター営業部
kazuki.koyama●fukuda.co.jp (●を@に変えてください。)
研究会設立について
病院で仕事をしていて、予防できる急変はあるだろうと日々考えておりました。病院で仕事をし、セミナーやオンラインサロンを通じで感じることは「看護師と研修医との違い」です。仕事柄、研修医指導も行っておりますが、研修医は当然国家試験を突破していますので医学的な知識はあるものの、卒業直後の4月の時点では臨床的な知識はなく、正直研修医もこんなものかと思うこともありました。ただ、全員がたった一年で多くの看護師を超えていきます。この違いは何か?それはケーススタディの多さです。朝に晩にと自らの考えを上級医にプレゼンし、実践して評価し、計画を修正していきます。内科専門医になるためには120以上の症例報告が義務付けられているため、初期研修医のころから学会発表などで慣れていきます。
看護師の役割として異常を早期に発見する役目があるわけですが、多くの看護師は真面目に本を開き、覚えようとしています。しかし、心電図も聴診も検査データも一生懸命勉強していますが、どこか自信がない。それは、横断的に学んでいないからではないかと考えています。例えば、「発熱、頻脈、頻呼吸、血圧低下、SpO2低下、意識が悪い、尿量少ないです」と医師に伝えても医師には伝わりません。何の疾患かを類推できないためだからです。一方で「発熱、粘稠痰、右肺水疱音」、この3つだけで「肺炎疑い」となるため医師は動いてくれます。さらに、乏尿、意識レベル低下と加えれば重症度が高いことが伝わります。
報告のコツは、「診断に耐えられる情報であること(種類)」と「重篤度(程度)」です。このコツを学ぶぶためには、心電図だけ、フィジカルだけ、検査だけ、画像だけ、解剖だけと縦に勉強していてもあまり意味はなく、それぞれを横断的に学ぶことです。それぞれの知識ももちろん必要ですが、それは「診療の補助の強化書」で学べます。セミナーもついてきますのである程度は応用もつくでしょう。この研究会は、さらに看護師にプレゼンテーションの場を設け、「知識の腹落ち」のできる機会を作りました。
一般的な学会でもその機会はあるかもしれませんが、本研究会は発表者は無料(学会だと発表するのに参加費1万円、年会費1万円とかかかりますよね・・・)、参会者もなるべく安価な値段設定としました。また、発表者が自信をもって発表できるよう、事前に研究会役員とディスカッションを行い、発表=実力獲得の場となるような仕組みを作っております。
まずは第1回、みなさんご参加ください!そしてぜひ第2回以降、ご発表いただければと思います!では、会場(あるいはWeb)でお会いできますことを楽しみにしております!
*お申込み受付開始 2025年6月1日予定
急変予防看護研究会 代表 青柳 智和
*急変予防看護研究会は、2025年5月1日に臨床看護プロトコール研究会より名称及び一部活動内容の変更を行いました。